腫瘍性疾患

腫瘍性疾患tumor

腫瘍性疾患(良性)の症例

日光角化症

日光角化症

紫外線に長年あたり続けることが原因でおこる病気です。高齢者の顔や頭など日光が良く当たるところに多くみられます。長期間治療せず放置していると、皮膚がんに進行してしまう事があるため早期の治療が勧められています。

脂漏性角化症<br>(脂漏性疣贅[ゆうぜい])

脂漏性角化症
(脂漏性疣贅[ゆうぜい])

通常は肌色、褐色、黒色の組織がいぼ状に増える病気です。皮膚のどこにでも出来て原因は不明です。中年以降の高齢者によくみられ、遺伝的に出来やすい人がいます。

粉瘤[ふんりゅう]<br>(アテローム・アテローマ)

粉瘤[ふんりゅう]
(アテローム・アテローマ)

皮膚の下に袋状のものができ、皮膚から剥げ落ちるはずの垢(角質)と皮膚の脂(皮脂)が、剥げ落ちずに袋の中にたまってしまってできた腫瘍です。体のどこにでもでき特に顔・首・背中・耳のうしろなどに出来やすく時間とともに少しずつ大きくなっていきます。

稗粒腫

稗粒腫

主に目の周り・目の下・まぶたなど顔の周りにできやすいです。白くてかたいブツブツが多発します。脂肪のかたまりではありません。やけどや少し深めの擦り傷がなおったあとにもできることがあります。

石灰化上皮腫

石灰化上皮腫

皮膚の一部が石灰のように硬くなる良性の皮下腫瘍です。原因はわかっていません。
比較的若い人、特に小児の顔(まぶた)、腕、頸などに発生することが多いようです。

腫瘍性疾患(悪性)の症例

皮膚がん

皮膚がん

皮膚を作っている色々な細胞が紫外線曝露やウイルス感染・やけど・けが・放射線治療などの刺激によって慢性的に傷つき、傷ついた細胞の修復が追いつかなくなると突然『がん』が発症します。内臓がんや血液のがんなどに比べると、初期に発見することができますが痛みやしびれなど症状が出ない事が多いため治療が遅れてしまう事があります。

悪性黒色腫(メラノーマ)

悪性黒色腫(メラノーマ)

皮膚がんの一種で、皮膚の色素(メラニン)をつくる細胞やほくろの細胞ががん化したものです。足の裏や手のひら、爪、顔、胸、腹、背中など色々なところにできます。原因は不明ですが、紫外線や皮膚への摩擦、圧迫といった外からの刺激が関係していると考えられています。